東京からかみさんがやってきた。
毎週日曜と水曜が休日の彼女にとって、
今年のゴールデン・ウィークは
1日の火曜日だけ休暇を取れば8連休になる。
一人息子が中国駐在になったので、
東京にいてもしょうがないから釧路に遊びにきた。
で、昨夜は二人で養老牛温泉へ。
養老牛温泉「湯宿だいいち」には毎年のようにくる。
夫婦で既に十回ちかく来ただろうか?
草津や川湯ほど強烈な泉質ではないが、
非常によく体が温まる、安らぎを感じる湯だ。
もちろん源泉かけ流しである。
宿の裏を流れるモシリベツ(川)に沿って、
いくつかの露天風呂が造られており、
川との一体感に浸りながら湯浴みしていると時間を忘れる。
巨木を刳り貫いて作った湯船に独りで浸かっていると
申し訳ないほど贅沢な気分である。
そして、この宿は食事が旨い。
特にこの季節は、
ギョウジャニンニクなどの山菜が充実していて嬉しい。
さらに主がオーディオマニアらしく、
新館のサロンにはアルテックA7とタンノイのオートグラフ、
年代物スピーカー垂涎の銘機が鎮座ましましている。
アンプは真空管で、
プリはこれも年代物のラックスマン、
パワーはたぶん
釧路市内でオーディオショップを営む杉中さんが作ったものだ。
流石に豊潤なサウンドを響かせている。
そして、この宿の魅力は、
なんといってもシマフクロウに会えること。
アイヌ語で
コタンコロカムイ(村を守る神)と呼ばれるシマフクロウは、
羽根を広げると180cmにもなる世界最大級のフクロウで、
北海道では140羽ほどの棲息が確認されている。
国の天然記念物であり、
絶滅の恐れが最も高い1A類の絶滅危惧種だ。
この宿では生け簀を作って給餌しているので、
毎晩のようにシマフクロウが姿を現す。
宿の女将によると、
もともと池の鯉がシマフクロウに食べられて全滅したため、
生け簀を作ってそちらに誘導するようにしたとのこと。
最初は環境省に怒られたそうだが、
そのフクロウがやがてつがいを組んだので、
環境省も姿勢を転じ、協力しながら見守ることになったそうだ。
秋に川を上る鮭を人間が河口近くに梁を作って採るため、
川の蛋白源が失われ、シマフクロウは餌を失った。
一方、森の伐採が進み、
シマフクロウが繁殖できるような虚のある巨木がなくなった。
つまり、人間が巣箱をかけ、
給餌しないと生き残れない鳥になってしまったわけだ。
(原始の自然環境が残されている国後島には多数いるらしい。)
深夜、宿の部屋で本を読んでいると、
ボッボッと低く鳴くシマフクロウの声が聞こえた。
雌がいるとボッボッ・ウーと鳴き交わすので、
どうやら雄が一羽だけで来ているらしい。
もっとも、女将に言わせると、
数日前には鳴き交わす声が聞こえていたとのこと。
順調ならそろそろ雛が孵っている季節だが、
今年は繁殖できたのだろうか?
毎週日曜と水曜が休日の彼女にとって、
今年のゴールデン・ウィークは
1日の火曜日だけ休暇を取れば8連休になる。
一人息子が中国駐在になったので、
東京にいてもしょうがないから釧路に遊びにきた。
で、昨夜は二人で養老牛温泉へ。
養老牛温泉「湯宿だいいち」には毎年のようにくる。
夫婦で既に十回ちかく来ただろうか?
草津や川湯ほど強烈な泉質ではないが、
非常によく体が温まる、安らぎを感じる湯だ。
もちろん源泉かけ流しである。
宿の裏を流れるモシリベツ(川)に沿って、
いくつかの露天風呂が造られており、
川との一体感に浸りながら湯浴みしていると時間を忘れる。
(2015年8月撮影)
巨木を刳り貫いて作った湯船に独りで浸かっていると
申し訳ないほど贅沢な気分である。
(2015年8月撮影)
そして、この宿は食事が旨い。
特にこの季節は、
ギョウジャニンニクなどの山菜が充実していて嬉しい。
さらに主がオーディオマニアらしく、
新館のサロンにはアルテックA7とタンノイのオートグラフ、
年代物スピーカー垂涎の銘機が鎮座ましましている。
アンプは真空管で、
プリはこれも年代物のラックスマン、
パワーはたぶん
釧路市内でオーディオショップを営む杉中さんが作ったものだ。
流石に豊潤なサウンドを響かせている。
そして、この宿の魅力は、
なんといってもシマフクロウに会えること。
アイヌ語で
コタンコロカムイ(村を守る神)と呼ばれるシマフクロウは、
羽根を広げると180cmにもなる世界最大級のフクロウで、
北海道では140羽ほどの棲息が確認されている。
国の天然記念物であり、
絶滅の恐れが最も高い1A類の絶滅危惧種だ。
この宿では生け簀を作って給餌しているので、
毎晩のようにシマフクロウが姿を現す。
宿の女将によると、
もともと池の鯉がシマフクロウに食べられて全滅したため、
生け簀を作ってそちらに誘導するようにしたとのこと。
最初は環境省に怒られたそうだが、
そのフクロウがやがてつがいを組んだので、
環境省も姿勢を転じ、協力しながら見守ることになったそうだ。
秋に川を上る鮭を人間が河口近くに梁を作って採るため、
川の蛋白源が失われ、シマフクロウは餌を失った。
一方、森の伐採が進み、
シマフクロウが繁殖できるような虚のある巨木がなくなった。
つまり、人間が巣箱をかけ、
給餌しないと生き残れない鳥になってしまったわけだ。
(原始の自然環境が残されている国後島には多数いるらしい。)
深夜、宿の部屋で本を読んでいると、
ボッボッと低く鳴くシマフクロウの声が聞こえた。
雌がいるとボッボッ・ウーと鳴き交わすので、
どうやら雄が一羽だけで来ているらしい。
もっとも、女将に言わせると、
数日前には鳴き交わす声が聞こえていたとのこと。
順調ならそろそろ雛が孵っている季節だが、
今年は繁殖できたのだろうか?
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