釧路の夕陽はやっぱり日本一


相変わらず、釧路の夕陽の写真を撮り続けている。
初めて撮ったときから既に30年以上の月日が経っている。当時はフィルムの時代で、初めてもらった給料で買ったNIKON FMだったと思う。以来持って歩くカメラは色々替わり、いまでは専らデジカメだが、飽きもせずに釧路川に沈む夕陽を撮り続けているわけだ。




この季節の釧路は4時頃が日没。釧路に帰ってくると原則三食自炊なのだが、この季節はちょうど買物に出かける時間に陽が沈む。だから、バッグに愛用のSIGMA dp2 Quattroを入れて出て、買物の行きか帰りに幣舞橋あたりで陽が沈む様を眺め、撮影するのが日課だ。一ヶ月前に撮ったときと比べると、日が落ちる場所が随分と南寄り(画面の左側)になった。



これは一昨日撮ったもの。釧路はこれから冬にかけて空気の透明感が増していく。幣舞橋の上にはたくさんの人が出ていて、ぼくと同じように夕陽にカメラを向けている。気がつくと周囲に中国語が飛び交っている。ぼくは釧路の夕陽は日本一だと勝手に決め込んでいるのだが、釧路の夕陽の美しさが国際的にも知られるようになってきたらしく、“先駆者”(?)としてはなんとなく誇らしい気分である。



昨日は雲がどんよりと重く、空が染まらなかった。
行きつけの酒場の主、河村龍三さんが藍綬褒章をもらったので、スパークリングワインを一本ぶら下げてお祝いに行って少々酔っ払ってしまい、電話の声の調子で判るのか、かみさんに叱られてしまった。
こちらはきょうの夕陽。雲の織りなす表情がなかなかゴージャスである。(8年ほどの中断はあるが)30年以上撮り続けてきて、空気の透明感、雲の表情…当然ながら一日として同じ夕陽はない。だから、飽きもせず撮り続けることができるのだろう。


晩秋の釧路で5日間静養をして、毎日自宅で旨い魚を食べながら酒を飲んでいたが、仕事(ロケ)と抗がん治療の繰り返しで疲れていたのが、すっかり元気になってしまった。明日は東京に戻る予定だ。






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