釧路の春を愛でる

大型連休の後半を利用して我が家のある釧路に帰っている。
今年の正月は釧路で迎えたのだが、
元日のうちに東京に戻ったので4ヶ月ぶりということになる。
予想していたことだが、
気温は10℃をちょっと超えたくらいで肌寒く感じる。
6日に桜が開花したというニュースが流れたが、
これでも例年に比べれば春の訪れが早いのである。


毎年、できるだけこの季節に釧路に帰るようにしている。
5月に帰るのは意味があって、
芽のうちに庭木の剪定をしたり、雑草を駆除したりするわけだ。
厳しい冬を越え損ねてダメになってしまった樹があれば、
植え替えをするのに一番いい季節でもある。
今年は確かに暖かいようで、
幸いよい天気の日が続いたので、
毎日、木の芽が膨らむのを愉しみにしながら過ごした。


これはヤチダモの新芽。
去年植えたイタヤカエデも元気に新芽を膨らませていた(写真下)。


何本かある躑躅のなかでも気の早い株が花を咲かせていた。


躑躅のうちの一株は冬を越せずに枯れてしまったので、
替わりにライラックの苗木を植えた。
我が家は冷たい潮風の通り道になっていて、
釧路のなかでもとりわけ環境の厳しいところにあたる。
きちんと育ってくれればいいのだが…。


東京にいるときもそうだが、
休日は庭木や観葉植物の手入れに費やす時間が長い。
老後の趣味は庭いじり…という話は世間でよく聞くが、
どうやらひと足早く「老後の日々」に突入したようである。
植物は気を遣ってさえやれば、必ず相応の結果をみせてくれる。
人間を育てるのに比べれば、
やればやっただけのことがあるので確実な手応えを感じる。
定年退職まであと9ヶ月なので
仕事の面でも「継承」ということを意識せざるを得ないのだが、
毎日のように植物と「対話」をしていると
だんだん気難しく人間嫌いの本性が顕になってくるような気がする。

きょう東京のプロデューサーと
今後の仕事の進め方について電話で打ち合わせた。
9ヶ月のあいだにあと何本の番組を作ることができるのだろうか。
6月に放送する予定の次回作は
放射線防護学者の安斎育郎さんにじっくり話を聞こうというもので、
1時間番組だが、すでに編集が終わっている。
ぼくは“本業”はあくまでドキュメンタリーだと思っているので、
どうにかあと3本くらい本格的なドキュメンタリーを世に問うて
自分のテレビ屋としてのキャリアに終止符を打ちたいと思っている。
定年後も番組を作ることができればそれに越したことはないが、
ぼくが作りたい番組が世の中から求められているという気もしない。
とりあえずは3本かそこらのラストチャンスにすべてを賭けて、
悔いなきテレビ屋人生をまっとうしたいと考えている。
あとは釧路にでも引きこもって、
季節と対話しながら長い老後を過ごすというのも悪くない選択である。

コメント

  1. >安斎育郎さん

     あの・・・電卓が また 登場するのかな?
    魅力的な 映像に なるのでしょうね。。
     

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    1. 今回は電卓はパスです、残念ながら…(笑)

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