2014年1月17日金曜日

「下北半島 浜は核燃に揺れた」は18日放送です。

昨年来、
制作に携わってきた番組がようやく完成に近づいた。
きょう字幕を入れて、長かった旅が終わる。
この間、ほとんどブログを更新してこなかった。
(今年は年賀状も失礼してしまった。)

番組は「日本人は何をめざしてきたのか」で、
日本の知られざる戦後史を
関係者の証言で浮かび上がらせようというものである。
ぼくが担当したのは
六ヶ所村を中心とした下北半島の回で、
高度経済成長から取り残されたように見えた下北の人々が
地域を真っ二つに引き裂くような対立を繰り返しながら、
原子力との“共存”の道を選び取っていく過程を描いている。
重いテーマであり、
90分という長尺もあって、まとめ上げるのに苦労をした。
疲れ果てたが、
自分としては手応えを感じる番組に仕上がっている。
ともかく痛感したのは、
人間も政治もいとも簡単に「転ぶ」ということで、
事態はあれよあれよというほどの転変を繰り返していく。
それでもなお、
下北半島で生きてきた人たちに寄り添い、
地を這う「虫の眼」で戦後史を見つめ直したいと思った。

原発推進と反原発…二者択一で考えるには、
現実はあまりにも錯綜しており、問題の根は深い。
原子力を推進してきた人たちはもちろん、
「反原発」を叫ぶ人たちも
多くが見て見ぬふりをしてきた現実がここにはある。


1月18日(土)午後11時〜午前0時30分  Eテレ


 日本人は何をめざしてきたのか  第7回

 下北半島 浜は核燃に揺れた

深夜の長時間番組で
見る方も大変だと思いますが、ぜひご覧ください。



7 件のコメント:

  1. とても 見ごたえがありました。
    昔の映像もワクワクしちゃいますねぇ・・・
    漁協の開票のシーンとか 任侠映画に出てきそうな・・・
    (失礼)
    なんか ひさびさに ドキュメントというものを
    見たような気がしました。
    出演されてる方が みんな それぞれに 魅力的!
     (今も昔も)
    イカの採り方のレクチャーとかね!
     とにかく いろいろと・・・
     インタビュアとして よく引き出されたなぁと思います。
      いろいろ お疲れも溜まるよねぇ・・・・
      
    「原発ゼロ」なら五輪返上しかないという・・・PRが
     蔓延しつつある 2014年 1月に ふさわしい作品!?


    昔 六ヶ所村の温泉に行ったのですが・・・
    今となっては 場所がわかりません。 笑。

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    1. ありがとうございます。
      勘所を押さえた…というか、
      制作者のツボ(泣き所)を押さえた
      bm2さんのご意見にはいつも本当に力づけられます。
      2014年1月の状況にピッタリはまってしまったのは偶然ですが、
      (なぜか名護市長選の前夜になってしまったし…)
      この国が延々同じことを繰り返してきた結果でもあるのでしょう。
      …ところで、「六ヶ所村の温泉」ですが、
      現在は汲み上げポンプの故障だかなんだかで営業休止中です。
      残念ながら入浴はできませんでしたw

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  2. こんにちは。壁際椿事です。ごぶさたです。
    リアルタイムで見られなかったので、先日、録画してたのを見ました。

    本当に重い話です。
    出稼ぎの必要がない、普通の暮らしをするためには、
    地元に雇用の場が必要だ、という地物と人の話は重いです。
    人間は、いとも簡単に「転ぶ」のも、よく分かりました。
    再処理工場の凍結を掲げ(反対村民と政策協定も交わして)当選した村長が、
    当選後、推進に変わるんですから。
    「凍結」は、強堅に絶対反対を唱える現職村長の支持者を
    軟化させるための方便だったの? とすら思ってしまいました。

    本当に、簡単に答えが出せない問題です。
    が、答えが出せないからと言って、座して見ているだけでは
    ツラすぎる。
    僕たち一人ひとりが、自分の答えを持たないとならないな、と思いました。

    今後も制作に頑張ってくださいませ。

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    1. 壁際椿事さん
      遅レス失礼いたします。

      東京都知事選の結果ひとつ見ても、
      世の中は変わるようで変わらない、
      しかし、変わらないようでいて、
      やっぱり変わっているのだと思います。
      原子力の問題も、
      煎じ詰めれば「都会と地方」の二重構造の問題で、
      そこが解決を難しくしているのだと思います。

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  3. なんだかなぁ~。残念でなりません。
    新長田再開発事業について、あれだけ持論を展開していたのに。
    1月18日放送の前宣伝でしょうが、1月17日がどういう日かの感覚が稀薄になったのでしょうか。
    ブログをアップするのに日付を確かめていないのでしょうか。
    原発問題を語るのに、せめて日付は、ずらしていただきたかった。
    阪神大震災の鎮魂の日を選んだ理由に、何らかの意図がないことを祈ります。
    震災とは関係のない問題が焦点に当たると、あの時のオウム事件で、被災地からの報道が全くと言っていいほど、キー局から無くなったことを思い出しております。

    ブログ主さんが、妙に肩を持っていたと思える集団訴訟連中。
    この集団訴訟連中が、3セク『まち社』の解任につき、区分所有者以外からも署名をかき集め神戸市に提出した数は、数か月で100件弱。
    それに対し、3セク『まち社』の継続を望んだ署名の数は、一月ほどで2000件を優に超え、店舗の代表者が年末に神戸市に提出いたしました。
    短期間で20倍以上の署名、これが大多数の声なんです。

    1月17日が、どんな日かをお忘れになられていないのなら、新長田問題を報道しっぱなしではなく、大多数の真実の声を焦点に当てるべく、もう一度思い起こしていただければ幸甚です。
    報道しっぱなしでは、メディアの傲慢、ネタが面白ければ報道するような疑念さえ覚えます。

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  4. 長田次郎さん
    遅レス失礼します。

    ご心配なく。
    お気に召すかどうかはわかりませんが、
    新長田のことはまたやるつもりでいます。
    事態がどう転がっていくのか、
    しばらくは動きを注視したいと思っています。

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    1. >1月17日がどういう日かの感覚が稀薄に・・・・
      >ブログをアップするのに日付を確かめていないのでしょうか。
      >原発問題を語るのに、せめて日付は、ずらしていただきたかった。
      >阪神大震災の鎮魂の日を選んだ理由に、何らかの意図がないことを祈ります。
      ここには触れずですか。
      何らかの意図があるんでしょうね。

      >ブログ主さんが、妙に肩を持っていたと思える集団訴訟連中。
      ・・・・・・・・・・・・・・・・
      >短期間で20倍以上の署名、これが大多数の声なんです。
      ここもスルー。
      動きを注視すると仰っても、1月17日がどういう日かもお忘れになられている御方。
      一部の大きな声だけを取り上げ、普通の善良な大多数の声は全く無視する御方の放送では、何を信じろと仰るのか、不思議すぎます。
      個人の思想信条を、震災や原発を踏み台に・・・・
      心配事が、また増えますな。

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