花見酒、そして…。



20日の土曜日、会社の同僚たちと花見をした。
会場は仙台市内の榴岡公園。
桜の名所として知られたところで、大変な人出である。


仙台の桜は15日が満開で、
ぼくはその日、
会社の近くの公園で昼休みにプチ花見をしている。
一週間近くたって
もう遅いのではないかと思っていたのだが、
あにはからんや、なかなか美しい。
ソメイヨシノに比べて開花の遅い枝垂れ桜がたくさんあるので、
ちょうど見頃を迎えている。
榴岡公園にきたのは初めてなのだが、いいところだ。


しかし、花見というには肌寒い。
特に日暮れになると、堪らないほどの寒さになった。
「花冷え」という言葉があるが、そんな生易しいものではない。
こうなると酒を飲むしかなくて、
ビールに日本酒、なぜか密造のどぶろくもあって、
ちゃんぽんで飲んだぼくはすっかり酔っぱらってしまった。


そして、今朝…。
目覚めて窓を開けて驚愕した。
雪が、それもかなり本格的に降っているのである。
いくら東北でも、
四月の下旬に雪というのはない。
こういう日は出歩きたくないが、
きょうから神戸ロケで、そういうわけにもいかない。
着替えを詰め込んだスーツケースを提げて会社まで歩く。
神戸の気候を考えればコートを着るわけにもいかず、寒い。
雪は「舞う」などという生易しい降り方ではなく、
路面が白くなり始めている。
結局、1cmの積雪で、
四月下旬の積雪は1947年以来66年ぶりなのだそうだ。
ぼくの生まれる前の話である。

ここのところ、淡路、伊豆諸島、宮城沖と、
震度5クラスの強い地震が続いた。
これは冗談半分で書くのだが、
三つの地震の震源地を結んだ三角形の
中心に位置するのが富士山なのだそうだ。
中国四川省の大地震は大きな被害を出しているようで、
国内でもまた大きな災害が起きるのではないか。
まるで地球が発狂したような、
天変地異の予感に充ちた春である。




コメント

  1. ずいぶん更新がなかったので、どうされたかと思ってました。
    東北の雪は、すごかったようですね。
    ニュースで見知りました。

    地震は心配です。
    いま『137億年の旅』という本を読んでいます。宇宙が誕生してからこの方の137億年を24時間とすれば、人類の文明の歴史なんて1秒ほど。地球の誕生ですら数時間前です。どんな大地震が起ころうと、彗星の衝突があろうと、驚くことでないのかもしれまません。

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    1. 心配性かも知れませんが、
      遠からず首都圏を大地震が襲いそうな気がしてなりません。
      そして、砂上楼閣のような過密都市が大地震に見舞われれば
      想像を絶する被害が出るのは間違いない、
      東日本大震災の東北よりもっと酷いことになるのではないか…。
      ぼく自身はいま仙台で勤務していますが妻子は東京にいるわけで、
      やがてはぼくも東京に戻って老後を過ごす計画。
      「東京大震災」を予感しながら東京に住み続けることに、
      最近は大きなストレスを感じています。

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  2. 過密都市、東京を地震が襲えば、怖いのは人々のパニックです。
    建物の崩壊、下敷き、液状化、そういう物理的現象は、まあ、仕方のないこと。あきらめもつきます。
    が、パニックはそうでない。まさか関東大震災時の「○○が井戸に毒を入れた」といったような風説を信じる人は少ないと思いますが、人の心理は弱いですから。
    いかに心を平静で保てるか。これが肝心でしょう。

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