2012年12月1日土曜日

執行猶予で温泉三昧(笑)

病院の朝は早い。
アムステルダムの朝も早いかも知れないが、
病院の朝はきっともっと早い。
6時過ぎにはナースがまわってくるので、
それまでには起きなければならぬ。
しばらくベッドの中で本(「満州国演義・7」)を読み、
朝食を食い、
(入院以来、菜っ葉のひと欠けも残さず完食中)
障子(なぜかカーテンではなく障子なのだが)を開けると、
雪が降りしきっていた。


初雪は数日前にほんのチラッと舞ったが、
これほど本格的な雪はこの冬初めてである。
ぼくは今日でいったん退院なのだが、
来週の水曜日にはまた入院しなければならない。
云ってみれば、執行猶予をもらったようなものだ。
主治医に確かめたところ、
再入院までは何を食べても、
そしてこれが肝腎なのだが酒を飲んでもいいというので、
すぐにネットで温泉宿を確保して、
願わくば雪見酒…と洒落込むことにした。
もっとも、
退院する午前10時過ぎには雪はあがっていたのだが。

雪は止んでも酷く寒い。
仙台は真冬の寒さである。
こうなると、ますます温泉に行くしかない。
そうでなければ、やってられない。
温泉旅行の荷物をまとめて、
昼食を文化横丁の「小判寿司」で食べる。


昔ながらの仕事をしている寿司屋の例に漏れず、
この店のちらし寿司も実に旨い。
きょうは退院祝いで竹(1700円)を奢ったのだが、
1200円の梅でも充分に旨い。
回転寿司だって
一寸油断すれば1200円くらいには平気でなる。
それを考えれば、
職人仕事を満喫してのこの値段は人生を豊かにする。

13時40分の東北本線普通列車に乗り、
小牛田で乗り換えて陸羽東線、
鳴子温泉を越えて
赤倉温泉に着いたときには16時半をまわっていた。


今夜の泊まりは、今朝予約した「湯守の宿 三之亟」。
「日本秘湯を守る会」の会員旅館で、
ロビーの感じがなんとも実に結構である。
もっとも、寒そうだから、
ここで座っていたいという気にはならないのだが。

この宿の名物は岩風呂だという。


湯船の周りに岩を並べた「岩風呂」なら珍しくもないが、
ここの風呂は岩をくりぬいて作ったというから驚く。
そのため、湯船の底が平らではない。
でこぼこしていて、
深いところでは身長170cmのぼくの肩くらいまである。
「湯かき穴」といって、
湯をかき出すために深く掘られたところらしい。
実に野趣溢れるもので、
写真で云えば右上の方にある打たせ湯も心地よい。
もちろん源泉かけ流しだ(泉温が高いので加水している)。


広い浴室の真ん中にあるこれが源泉で、
「三之亟一号」と呼んでいる。
泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉。
なんというか「柔らかい」お湯で無味無臭、
加水の関係でぼくには多少ぬるく感じられた。

この宿には三つの風呂があり、
露天風呂は源泉が「三之亟二号」で多少泉質が違う。
微かに硫黄臭が感じられるのである。
泉温はこちらの方が低いが、
加水が少ないからだろう、ぼくにとってはこちらが適温。
真っ暗で写真を撮るのは断念したが、
こちらも大変いいお風呂である。

料理はそこそこで
可もなし不可もなしというところだが、
これだけの温泉があって土曜日で1万円以下なら安い。
執行猶予中の身の上としては、
350mlの缶ビール1本と
出羽桜の冷酒(300ml瓶)1本であえなく酔ってしまう。
いつもならビールの中瓶が1本に
300ml瓶の地酒2本というのが相場なのだが…。


2 件のコメント:

  1. 温泉で 免疫力アップ
    しちゃうんじゃないかなぁ?

      リラックスが一番!

     

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    1. 再入院したら治ってたりして…と夢みたいなことを考えてみるw

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