2012年11月21日水曜日

続・飲み歩きの記

仙台の我が家の近所にある公園では、
(勝山公園という名をようやく知った)
紅葉が盛りを超えて、
枯れ落ちる前の最後の色を留めている。
思えば、この秋は、
紅葉の写真ばかり撮っていたような気がする。
“人生の秋”の訪れを予感していたのだろうか(笑)。


病を得て、入院することになった。
57年近く生きてきて、入院は初めての経験だ。
「入院」と聞いて一番ショックだったのは、
その間は(たぶん)酒が飲めないということである。
いまのうちに一生懸命飲んでおかなければならない。
というわけで、
今宵は大町の「のんびり酒場ニコル」。
国分町の繁華街からちょっと離れたところにある。
とぼけた名前だが、大変いい店である。


坊主刈りの飄々とした主が一人で切り盛りしているが、
この主の料理の腕は並ではない。
素材をよく吟味しているうえに、必ず一工夫してある。
だから何を食べても美味しい。
「鯵のフライ」など平凡極まるメニューだが、
初めて注文したときには驚いた。
中身はほとんどナマの刺身に近い状態に保ったまま、
表面を衣に包んで揚げてあるのだ。
山葵醤油で食べるのだが、この食感は記憶にない。
そして、必ず注文するのがポテトサラダ。
ぼくはポテトサラダが大好物だが、
この店のものがいままで食べたなかで一番美味しい。
香料を使って独特の風味を出しているのが酒にあう。
その他、納豆の塩辛など、
これぞまさしく「珍味」というべきメニューもある。

酒の揃えも選りすぐったもので、
地元宮城の「伯楽星」のほか、
大阪の「秋鹿」、埼玉の「神亀」、香川の「凱陣」等。
ただ、この店にくると、
日本酒好きのぼくも日本酒ばかりは飲まない。
一杯680円のハウスワインがお奨めで、
赤白ともに日によって変わるが、
いつも驚くほど美味しいものを出してくる。
(今夜の白はフレッシュな新酒だった。)
焼酎もあまり知られていない旨い銘柄を揃えており、
主は酒に対しても大変な目利きであるようだ。
…というわけで、この店に来ると、
大概はちゃんぽんをやって酔い潰れることになる。

今夜は自重して潰れる前に店を出て、
もう一軒「Count」に寄ってJazzを聴いて帰った。

2 件のコメント:

  1. 入院ですか? 飲みに行くくらいだから、肝臓じゃないですね。お大事にしてください。

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    1. >壁際珍事さん

      ありがとうございます。
      肝臓は日頃の鍛え方が違うので、
      夜ごとの酷使に悲鳴を上げながらもなお元気です。
      やっぱり内臓も鍛えなくっちゃダメですね(笑)。

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