南相馬 春の哀しみ

今朝は6時起きで南相馬(ロケ)に向かう。
昨夜は遅くまで、
フラッシュ映像(ニコニコ動画)を
ファイルでダウンロードしようとして悪戦苦闘。
結局、うまくいかずに諦めて寝たが、
睡眠時間は4時間ほどしか取れなかった。
従って、ひどく眠い…。




1週間ぶりの南相馬は、すっかり春の陽射しだった。
暑くて、上着など着ていられるもんじゃない。
出演者であるMさんのお宅の庭には、
水仙やユキヤナギ、
菜の花、チューリップなどが思い思いに咲き乱れている。
原発事故以来、
庭の手入れをする心の余裕がなく、
荒れるままになってしまったとMさんはいうが、
春を待った生命力が一気に爆発する鮮やかさが眩しい。


Mさんはきょう庭の柿の木を伐った。
幹に放射性物質がこびりついているのが心配だし、
実がなっても食べられる状態ではないので、
思い切って伐ることにしたという。
樹齢は推定60年。
40代半ばのMさんが生まれる前から家にあって、
幼いころは登って遊んだ木だという。
家の宝だった木が切り倒されていく様子には、
端で見ていたぼくも胸が痛んだ。


いうまでもないことだが、
原発事故がなければこんなことにはならなかった。
春になって自宅周辺の放射線量が上がり始めていると、
Mさんは心配している。
隣の相馬市に仮設住宅を借りていて、
3人の子どもたちはできるだけ
そちらで過ごさせるようにしている。
明日は玄関前の植え込みを伐る予定だ。


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