買ったばかりの「新しいiPad(第3世代)」を使い倒してみる。
圧倒されたのは、やはりRetinaディスプレイの表現力である。
9.7インチの液晶に
フル・ハイビジョンを凝縮するとこういうことになるのか。
Webページを表示しても勿論きれいなのだが、
改めてこれは凄いと唸ったのは写真を表示したときのことだ。
フォトストリームで1000枚もの写真がiPadに入っていたので、
次々に表示してみた。
すべてぼく自身がデジカメで撮りためてきた写真である。
いうなれば、どれも見慣れた写真なのだが、
Retinaに映し出されたのは、
それまで見ていたのとは全くの別物だった。
細部の質感がパソコンで見るのとはまるで違っていたのである。
ともかくくっきりと鮮明で、
それでいて陰影も充分に表現されている。
Retina(「網膜」という意味だそうだ)は
印刷に匹敵する画質だというが、
まさに上質紙で作られた写真集でも見ている気分である。
自分の写真の腕が上がったのではないかと錯覚するほどだ。
逆の言い方をすれば、
近ごろのデジカメには
パソコンでは追いつかないだけの実力があるということである。
ともかくこれは実物に当たっていただくしかないのだが、
ぼく自身について言えば、
もうパソコンで写真を見る気にはならないと思った。
(とはいえ、RAWの現像にはパソコンを使うしかないのだが…)
写真は床屋の椅子でくつろいでいた猫(銀ちゃん)を
iPadの内蔵カメラで撮影したもの。
500万画素の、いまどき慎ましいほどの解像度のカメラだが、
撮ったものをそのままiPadで表示すると驚くほど美しい。
銀ちゃんの美しい毛並みのディテイルがきちっと表現されている。
それをそのままブログにアップする術がないので、
パソコンで縮小したものを掲載するしかなく、
オマケのカメラの割には綺麗でしょ?…というくらいの話だが、
いや、Retinaで見たときには本当にビックリしましたよ。
レンズの良し悪しだの、撮像板の大きさだの、
カメラの性能ばかりに凝って、
写真を表示するディスプレイを等閑にしてきたことを、
写真好きとしてはちょっと反省せざるを得ない。
ともかく、
これだけのものに出会ってしまうともう元には戻れない。
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