オリエンタル・マジック2

昨日の夜から妙に腰が痛かった。
今朝起きて、いつものようにパソコンに向かっていると、
痛みがだんだん強くなってきた。
原因は判らない。
一週間あまり前のことだが、
編集室で椅子から起ち上がるとき腰に電流のような痛みが走った。
ぎっくり腰の経験があるので、
「ありゃァ、やっちゃったかな」と一瞬焦ったのだが、
結局、なんということはなく、無事に今日まできた。
ぎっくり腰が時間差で現れるなんて、そんなことがあるのだろうか?

かみさんがぼくの立ち姿を後ろから見て、姿勢がおかしいと云う。
腰をかばって、どこかに無理がいっているのかもしれない。
我慢できないほどではないので腰にコルセットを装着して会社に出た。

編集室で立ったり坐ったりするたびに、腰が痛む。
かばっていると、なんだかとても年寄り臭い気分になってしまう。
仕事は編集作業なのだが、
構成(番組のストーリーの流れ)を決めたところで切り上げ、
かみさんの経営する渋谷の鍼灸院に寄って鍼を打ってもらうことに。

かみさんの鍼灸院では、
打った鍼に電気パルスを与えて患部を刺激する。
ぼくの場合は、
かなり強めの刺激を速いテンポで連打してもらうのが常だ。
最初は痛く感じるくらいが、
刺激を続けるうちにだんだん感覚が鈍くなるのでちょうどいい。

いつもなら鍼を抜いて終わりなのだが、
きょうの妻は「あなたにも感じさせてあげる♥」と右手に鍼を打った。
先日の日記に書いた「オリエンタル・マジック」である。
右手のどこに鍼を打ったかは、
「職業上の秘密」だと、鍼ならぬ釘を刺されているので秘密である。
鍼を打たれると、確かに右手に激しい痛みが走る。
そして、その間は腰の痛みを感じなくなる。
驚いたのは、鍼を抜いた後も、
腰の屈伸などをすると右手に痺れるような痛みが走ることである。
(いま、こうしてパソコンのキーを叩いていてもまだ少し痛む。)
治療が終わると、腰はかなり楽になっていた。

考えてみると、
かつて(今回より遥かに酷い)ぎっくり腰を治してもらったのが、
ぼくが妻と親しくなるきっかけだった。
恋人や夫であるより前に、患者だったのである。
この日記を妻が読むだろうことは間違いないから、
「いい奥さんをもらって、ぼくはシアワセだ」と書いておこうw。

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