次回作は5月2日放送…

きょう(正確に云えば昨日だが…)ナレーション入れが終わった。
放送は5月2日午前9時5分(総合TV)。

「被災地 再起への記録 医療崩壊の町を津波が襲った」

題名は先日の番組とほとんど同じだが、完成度は今回の方が数段上のはずである。
43分の(スタジオを入れない)ドキュメンタリー番組だが、
この手の番組で音楽を全く使わないというのは珍しいのではないか。
敢えて読後感を丸めず、柔らかくせず、
状況の矛盾にできるだけ忠実に、ごつごつした違和感を重視したつもりだ。
是非ご覧になってください。

被災地から帰って疲れが出て
しばらく体調が優れなかったのだが(というか、心の問題かも…)、
今回の編集作業は正味6日間、
強行軍で番組制作を続けるうちに
なんとなく通常のペースを取り戻すことができたように思う。
忙しく働くことで心身が復調するのでは、
我ながら度し難い仕事中毒、ワーカーホリックと言わざるを得ない。
しかし今度は、
きのう被災地から帰ってきたばかりの若いディレクターが体調を崩した。
どうやらインフルエンザらしい。
被災地で長期取材をしてきた人間はほぼ例外なく体調を崩す。
瓦礫と粉塵のなかを動くためか、特に呼吸器系の病気が多いようだ。
(ぼくもいまだ少々喉がおかしい。)
心を病んで、現場に出られなくなったヤツも多分いるはずだ。
そこで24時間を過ごしている被災者の方々の苛酷を思えば、言葉もない。

コメント

  1. おじいちゃんの サメの話が ウケたなぁ・・・。
     先生の頭の中に カルテが詰まっていて、
      う・・・ん。 先生の魅力で終始、見入りました。
     「辞職願いを出しました」という後の
     被災した映像がポンと切り替わるタイミングと
      エンディングの車の中からの映像が・・・
     私には痛く 美しく感じてしまいました。

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  2. bm2さん、
    いつもプロフェッショナルなご感想ありがとうございました。
    先生はまもなく学会に参加のためイタリアです。
    震災で一度は参加を諦めていたものの、
    「気分転換が必要!」という周囲の説得に応じて行くことになりました。
    (留守は「国境なき医師団」ら応援の医師たちで守るようです。)
    連休明けにまた田老を訪ねて会ってきますが、
    そのときは髭はないはずで、それがちょっと愉しみだったりしますw

    で、ついでのご報告。
    FujiのX100、やっぱりどうしても欲しくなって買ってしまいました。
    かみさんは気がつかないだろうと思っていたのですが…沖縄でバレましたorz

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