700本目

今年最後のダイビングを伊豆海洋公園で。
今年も忙しかったり、金がなかったり、体調を崩したりで30本しか潜れなかった。
きょうの2本目でようやく通算700本を達成。
600本から700本まで3年半かかったことになる。
還暦までに1000本潜るという弁慶みたいな目標を設定していたのだが、
このペースでいくと絶望的だ。

きょうの海洋公園は風が強く、寒かった。
潜るダイバーの数も少なく閑散としていたが、海の透明度は抜群。
伊豆の海は実は冬の方が透明度がよくコンディションに恵まれているのだが、
東京あたりのダイバーには寒がりの軟弱者が多いのか、
潜る人が少ないのはモッタイナイ話だ。
(知床に潜ってきたぼくにとっては、冬とはいえ伊豆の海は温泉みたいなものだ)
記念すべき700本目に
何か見たいものがあるかとガイドの鈴木美智代女史(DAN'S)が訊くので、
「猫が泳いで、素潜りしているところが見たい」などと無理難題をふっかけた。
ふっかけたのはいいが、猫って果たして泳げるのだろうか?
で、海に入ると、
体長1m強のでっかいネコザメが泳ぎまわっているところに遭遇(写真上)。
無理難題をあっさりクリアされてしまった格好で、
伊豆の海も美智代女史もなかなか侮れないのである。

海洋公園、それもエントリーして左側の「ブリマチの根」方向に泳ぐと、
いつもながら魚影が濃いのに驚かされる。
ネンブツダイの群れがうじゃっと視界いっぱいに拡がっているなかを、
大きなアジの群れが横切っていく(写真中)。
水深30m近い深みではイサキがトゲトサカの群落を駆け抜けていった(写真下)。
マダイの大物やアオウミガメなどにも遭遇、久々に大満足のダイビングとなった。

もっともダイビングを始めたときから使っているMARESのレギュが、
どうやら寿命らしく、エア漏れが止まらなくなった。
ドライスーツも草臥れてきていて、
胸と肩の吸排気バルブから水が盛大にダダ漏れする。
下にタオルを当てていくのだが、
エクジットしてからタオルを絞るとじゃばじゃばと水が出るほど。
こうなるとドライだかウェットだかよくワカラナイ。
体が濡れるとさすがに寒さを感じるので
二本目はインナーにフリースを着込んでいったら、
今度は窮屈すぎてスーツの脚に入ったエアが抜けなくなってしまい、
フィンキックが(水の抵抗があって)重くて重くて、青息吐息になってしまった。
それでなくても泳ぐ距離の長いポイントなので、
最後にはエアが足りなくなって浮上、
エクジット地点まで海面移動(これがまたツライ…)するハメに。
レギュレーターとドライを両方買い替えるほど小遣いの余裕はないし、
どうしたもんかな〜と
来年に向けていささか気の重い宿題を抱えることになってしまった。


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