大阪の夜は県人会で盛り上がる…


朝の「のぞみ」で大阪に向かう。
移動時間を利用して、
twitterに経済についての文章を連投する。
ネット仲間との
ちょっとしたやりとりをきっかけにしたもので、
内需の先細りに苦しむ日本経済は
中国人観光客の招致に力を入れるしかない…
一言で云えばそういう内容の文章である。
もちろん、
輸出先としてもこの巨大市場は重要で、
中国人が喜んで買ってくれる商品を作れなければ
この先の日本経済は衰退するばかりである。
これはリアルな認識であり、
好むと好まざるとに関わらずそうせざるを得ない。
中小企業や生活保護の取材を通して見つめた
日本経済の現状分析を自分の頭を整理する意味もあって書いてみたのである。

宿泊はきょうも谷町9丁目の駅に近いホテル・ライブアーテックスである(写真)。
このホテルは各部屋が64平方メートルと広いだけではなく、部屋ごとに造りが違うのが面白い。
ベッドもツインだったりダブルだったり、チェックインしてみなければ判らない。
きょうの部屋には無料で使えるマッサージチェアが据え付けてあった。
それだけで随分得をした気分である。

夜は阿倍野の居酒屋「明治屋」に飲みに出た。
この店で飲むのは5年ぶりくらいになるはずだ。
その名の通り、明治時代からやっていそうな古色蒼然たる趣の大衆居酒屋で、
この店で、関西名物の「きずし」(鯖の酢びたし)などを肴に一杯やっていると大阪に来た実感が湧く。
カウンターで隣に坐った常連客らしい男性が店のおばはんと親しげに話をしている。
うおぜ(エボダイ=イボダイの地方名)の唐揚げを注文して、
「この魚は日本海にはおらんなあ」などと云っているところをみると地元の人ではないのだろう。
聞くともなく聞いていると、おばはんが「駅前の一畑デパートに入ったら…」と言い出したので吃驚した。
どう考えても、我が故郷、松江の話なのである。
思わず、ぼくも松江ですが…と話に割り込んでしまった。

聞けば、おばはんは大阪暮らしが長いが松江の出身、
客の男性は江津で中古車やバイクの販売を手がける社長さん(ご両親は出雲に近い平田の出だという)で、
東大阪に娘が嫁いでいて「孫の子守りに」大阪に出てきたという。
大阪に来れば必ず、商用で東京に行ったときもわざわざ途中下車してまで、「明治屋」に寄るというから、
なるほど常連らしい寛いだ雰囲気で飲んでいたはずである。
思わぬところで「島根県人会」で盛り上がってしまった。

谷町9丁目の交差点に面した立ち飲みのBarでバーボンを2杯ほどひっかけ、
ホテルに帰ってマッサージチェアに全身を委ねるうち、すっかり気持ちよくなって眠ってしまった…

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