2010年7月1日木曜日

一年ぶりの羅臼の海


去年の6月から一年ぶり、
羅臼の海を満喫してきょう釧路に帰ってきた。
きのうの午後から雨模様になり、
午前中に予定していた羅臼湖のトレッキングは
中止せざるを得なかったが、
あらためて紅葉の季節にでも
リヴェンジしたいと思っている。

羅臼の海はこの季節がベビーラッシュで、
二日間、全長5mm大のチビたちを追い続けた。
一生懸命探さなくても
海藻の上にはそれこそウヨウヨいて、
目の前の数葉に10匹以上などはざらである。
老眼の身にはツライのだが、
ちょこちょこ動きまわるさまは大変にかわいい。
上の写真は、昆布に乗ったホテイウオの稚魚だ。


二枚目がその親。
全長が30cmほどもあるから、
体積にすれば数千倍に成長していることになる。
北海道では「ゴッコ」と呼ばれ、
特に道南地方では鍋の具として珍重されている。
…それにしてもトボケた顔だ。
脱力系というか、
こいつの顔を見ていると緊張感を失って、
すべてがどーでもよくなってしまう(笑)。
別にこんなヤツを
食べなくたっていいじゃないかとも思うが、
旨いらしい(ぼくは縁なくして未だ食さず)。


考えてみると、
魚の中にはふざけた面相をしたのが多いな。
特に北の海に多い気がする。
水中奇面コンクールを開催すれば、
ヤギシリカジカ(三枚目)なども
人後に(魚後に?)落ちない存在だろう。


水温は底で8℃台とまだまだ冷たいが、
重装備で入るのでそれほどつらくはない。
こうした奇妙な面々と見つめあっていると
時間を忘れる。
一本目こそ機材トラブルがあって
40分ほどで上がったが、
(レンズにリミッターがかかっていただけで、
安全面に関わるトラブルではなかった)
残りの3本はいずれも1時間以上潜った。



最後の写真、
コンブの切れっ端におさまっているのは、
クサウオの仲間の稚魚である。
なにせ小さすぎて、
種別の判定はガイドのK嬢にもできないという。
小さいうえに(これも5mm大)半透明なので、
OlympusPenのオートフォーカスが迷いに迷う。
画面上
カメラのフォーカスエリアより
被写体の方が小さいのだから情けない。
下手な鉄砲を数撃って、
偶々ピントが来ていたのがこの一枚というわけ。

愉しいダイビングは後に尾を引く。
ぼくはまたすぐにでも
羅臼の海に潜りたくなってしまった。

3 件のコメント:

  1. 僻地外科医2010年7月2日 8:36

    なに~??「ごっこ」を食べたことがない?

     それはいかんですよ。ゼラチン質のぷるぷる感はアンコウなど及びもつかない最上級の椀種です。味噌汁、鍋はもちろんのこと、ブイヤベースにしても上手いですし、出汁を整えれば吸い物でもいけます。「食べたことがないのは人生の損失」レベルですよw

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  2. >僻地外科医先生

    そこまで云われると食べないとなあ…。
    でも、釧路の和商市場では、
    アンコウやカジカはあってもゴッコはあまり見かけないのですよ。
    根室在住の食いしん坊(本職は毎日新聞記者)本間浩昭さんが著した
    「北の味たんけん」「北の食材たんけん」にもゴッコの記述はありません。
    もしかすると、道南中心の食文化なのかもしれませんね。
    それにしても食べたいなあ。
    今度海の中で掴まえて上がってくるかな〜。
    泳ぎが下手なので、掴まえるのはたぶん簡単(笑)。

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  3. シグナル伝達2010年7月3日 23:33

    ホテイウオ成魚もいたんですね。成魚は貴重です。たくさんの幼魚もこの時期限定の一期一会ですね。楽しそうです。
    クサウオ科の幼魚はスナビクニンの幼魚ですかね。

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