缶詰生活

きょうも東京は暑い。
今年は4月になっても肌寒い日が続き、
やはり異常気象だと思っていたところに、今度はいきなり夏がきた。
春はいったい何処に行ったんだ?…と訝しみたくなる陽気である。
ぼくは土曜も日曜もなく、編集室に籠もり切りで一日を過ごしている。

暑いから本当は薄着で出かけたいのだが、編集室が寒いのでそうもいかない。
機械を冷やすために強烈に冷房を効かせているので、人間はたまったものではない。
今回の編集室は特に狭い部屋なので居住性が悪く、精神衛生上もよろしくない。
59分番組がいま第二稿で3分40秒のオーバー、
きょうから編集室にパソコンを持ち込んでナレーションを書き始めることにした。

原宿駅から代々木公園の脇を抜けていくのが、ぼくのいつもの通勤路である。
天気のいい日曜日とあって、人出が多い。
歩いていて、今年の若い女性のファッションは「露出度が高い」ことに気がつく。
超ミニやホットパンツ姿(いまどき、そうは呼ばない…?)が目立つのは暑いからだけではあるまい。
胸ぐりも広く開けて胸の谷間を誇示、おっぱいをぷるぷるさせて歩く女性もいる。
できることならば、公園の日溜まりでのんびりして、そんな女の子たちの姿でも眺めていたい。
狭い編集室で相棒の編集マンの髭面を見ているよりは「おっぱいぷるぷる」の方がいいに決まっているが、
そうもいかないところがサラリーマンの辛いところである。
実に精神衛生上よくない話である。

夜の7時半までやって、ちょうど番組の半分のところまでこぎつけた。
ナレーションを書きながら、それに合わせて第三稿をつないでいるのだが、あまり短くなりそうもない。
どころか、詰め込み過ぎて説明不足になっているかもしれないことを危惧する。
今回は「地域中核病院」や「三次救急」などの医療用語に加えて、
「経常収支」や「不良債務」など経営面の専門用語も多く出てくるので、
どうやって一般に解りやすい言葉に言い替えていくかが難しく、頭を悩ませている。

帰宅して妻が作ってくれた筍ご飯を食べる。休肝日。
電気自動車のバッテリーをめぐる国際的な開発競争を描いたNスペ(あまり面白くなかった)に続いて、
地下鉄サリン被害者の15年目の後遺症を描いた「ETV特集」を見る。
なかなかの力作で、同僚がいい仕事をしているのを見ると励まされ、自分も怠けてはいられないと思う。

コメント

  1. こんばんは ホットパンツに超ミニ の言葉に反応しました。
    遠い昔来たことがあります。今はなんてよぶんでしょう?娘がいないのでわかりません。

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  2. >紅雀さん

    ホットパンツはいま「ショーパン」と呼ぶのだという説がありました。
    真偽のほどは判りません。
    しかし、かのソウルの帝王・ジェームズ・ブラウンが歌った
    「ホットパンツ」という言葉が消えてしまうのはあまりにも惜しい…(?)。

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