やっぱり、怒られそうだな…

きょうMA(音入れ)が無事終了。
最新作「社長たちの決断」(9月20日放送)は、
あすの完プロ(字幕入れ)で完成の運びとなった。
今回はロケがぎりぎりまでかかって、
スケジュール的に大変なはずだったのだが、
終わってみれば、いつになく順調だった。
そして、とても面白い番組に仕上がったと思う。
…こうしてみると、
ドキュメンタリーの制作とは、
ディレクターが「作る」というより、
世の中で起きていることを「掬い取る」、
あるいは「切り取る」という作業なのだろう。
今回のように、
自然体で「できちゃった」というのが一番よくて、
ディレクターが必死になって「作った」のでは、
却っていい番組にはならないようだ。

さて、ぼくには悪い癖があって、
番組作りが一段落すると、突然、買物がしたくなる。
なんだか、めったやたらに散財したくなってしまうのだ。
きっとロケから編集、台本作りと続いた緊張感から解放された反動なのだとは思うが、
いつも余計な買物をしたというのでかみさんに説教されるハメになる。
それでもやっぱり「物欲の鬼」と化すのが悲しい性で、
今回は渋谷の革製品専門メーカーHERZのミニ・メッセンジャーバッグ(¥27825)を買った。
前から目をつけていて、もう何度も店まで見に行っていたものだが、
きょうは欲しかった色が出ていたので、思わず買ってしまった。

このバッグが欲しかったのには理由があって、
ロケの現場に持って出ることができるバッグを捜し続けていたのである。
撮影用のビデオテープ(ベーカム大)をできれば2本入れることができて、
ほかにデジカメ(愛用のSIGMA DP1はコンパクト・カメラとしては大ぶりである)、
iPhoneと名刺ケースくらいは入れておきたい(できれば最近手放せなくなったシニアグラスも)。
現場で肌身離さず身につけているわけだから、
大きくて身のこなしの邪魔になるようなものであってはならない。
この条件はけっこうシビアで、大概のものは小さ過ぎるか大き過ぎる。
以前はビジー・ビーヴァーというブランドのものを使っていて、これは使い勝手のいい大きさだったが、
かみさんに「ださい」「おやじ臭い」「集金鞄みたい」と悪口を言われ続けて、使う気をなくした。
(だから、今回の散財の遠因はかみさんにあるわけで、決して怒ってはならないのである。)
その後に、これはかみさん立ち会いのもとで買ったSEALは、
古タイヤを加工したもので質感は結構気に入っているのだが、実際に使ってみると微妙に小さ過ぎた。
テープを1本入れただけで、もうカメラが窮屈なのである。
それに内側にポケットがないので、iPhoneがなかで転がってしまい、
電話がかかってきたとき底の方にあって取り出すのにもたついたりしたこともある。

その点、今回のHERZは、たぶん大き過ぎないぎりぎりで、そのぶん収納力は豊かである。
横幅は30cmあるのだが、高さがないので、取り回しには苦労しないですみそうだ。
ぼくは出演者に対応する手前、ロケ現場ではほとんどの場合ジャケットを着用しているが、
これならデザイン的にもラフ過ぎず、ジャケットにも似合いそうだ。
…でも、かみさんにはやっぱり怒られるのだろう。
どうせ遅かれ早かれ見つかるし、彼女はこのブログに目を通すはずだから、あらかじめ謝っておこう。

かあちゃん、ごめん。

コメント

  1. 母子そろって袋物が好きだとは、これはDNAのなせる仕業か、オドロキ!!

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  2. そうか…
    俺が悪いんじゃない、DNAが悪かったんだ。
    かみさんにはそう言っておこう。

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