2009年5月25日月曜日

城山稲荷





















きょうは家族で城山周辺を散策し、
お稲荷さまにお参りする。
ホーランエンヤはこの神社のお祭りで、
御神体はきのうここに還ってきているはずである。
ホーランエンヤの華やかさとはうらはらに、
城山稲荷はいつ来てもしんとして物寂びた神社だ。
ぼくはこの神社が好きで、
幼い頃から何度となく訪れている。
最近でも松江に帰ったときには
必ずと言っていいほどお参りをする。
ぼくは「お稲荷さま」好きで、
旅をしていて小さな赤い鳥居を見つけると、
ついカメラを向けたくなる。
その原点がきっとこの神社であるのだろう。













城山稲荷の境内には、
おびただしい数の狐の石像が置かれている。
大小様々、顔つきも色々である。
明治の松江で暮らした
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が
この狐たちをこよなく愛したと云われており、
確か著書「松江の七不思議」に
稲荷神社のことが書かれていたように記憶する。
してみるとずいぶん古いもので、
その所為だろう、
永年の風雪に晒されて
首ッ欠け、鼻ッ欠けになった狐も少なくない。













ここ十数年は、訪れるたびに荒廃が目立ち、
好きな場所だけに淋しい思いをしている。
きょうはホーランエンヤの翌日なので、
いつになく参拝客の姿が目立つが、
普段は実に閑散とした静かな場所だ。
「あ、お前もとうとう鼻ッ欠けか」などと、
物言わぬ石の狐に話しかけたりしながら、
年老いた町にゆったり流れる時間を呼吸する。

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