釧路の〝断捨離〟

月曜から一週間、釧路で静養した。
東京の酷暑を逃れて快適に過ごそうというもくろみだったが、生憎の雨模様で、気温も日中で13〜15℃くらいの日があり、妻は「極寒」だとぼやいた。


 しばらく空けていたので家の周辺は雑草に覆われ、無残なものだ。


放置も出来ないので除草に乗り出したが、除草剤を撒き、目立って丈の高い雑草を刈り倒すのがせいぜいである。それ以上やるだけの体力がないのだ。我が家を荒れたまま放置するのはつらいが、どうしようもない。

今回の釧路での滞在には避暑以外の目的があった。釧路の家の整理をつけることである。現在の体力では冬の除雪はとうてい無理だ。そうなると、この家は〝封印〟せざるを得ない。すでにガスは休止の手続きをとり、WiFiも解約した。紅葉の季節にもう一度来て、転出届を出し、水道の元栓を落として冬支度をする。あとは来年の5月か6月、元気だったらまた戻ってくるだろうが、それはどうなるかわからない。

(今年3月撮影)

この春までは釧路を中心に暮していたし、ぼくの趣味に関するものはほとんど釧路に置いてある。若い頃に大金を投じて手に入れたオーディオ装置があり、レコード、CD、映画のDVDやビデオ、落語のカセット、CD、DVD。大好きな木彫家である故・瀧口政満さんの作品のコレクションもある。そして何百冊かの様々なジャンルの本が書棚を埋めている。狭い東京のマンションに収容できる量ではない。
東京でも書籍やDVDを入れる棚はほぼ飽和状態だが、先日なんとか少しだけスペースを確保したので、そこに入れることができるだけの量の本やDVD、CD(先日、東京用にポータブルCDプレイヤーを買った)、どうしても身近に置きたいものだけを厳選して東京に送る。


あとはSigma sd Quattro Hを中心としたカメラボディとレンズ。大変写りもよく愛着のあるものだが、東京に持って帰って売却するつもりだ。

自分が60年の人生で引きずってきたものを一気にちゃらにはできないが、できることなら少しでも身軽になって、いつかはやってくる死を迎えたいと思っている。それでも百八できかない煩悩を抱えた人間には後ろ髪引かれることばかり多いのですね。

コメント

  1. こんにちは。数年前初めて釧路に行き、あまりの素晴らしさに虜になり、ついに家を買ってしまいました。釧路のことをいろいろ調べていたらこちらのブログにたどり着きました。東京からピーチも就航し釧路が活性化するきっかけとなればよいのですが。ご健康が守られていること祈っております。

    通りがかりの東京人より。

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