28日、11:20のANAで釧路に帰ってきた。機体整備のトラブルで出発が遅れはしたが、離陸すると空港の向こうに雪をかぶった富士山がくっきり見えた。
よく晴れて富士山が見えた日には、ちょっとだけ東京が好きになる。
釧路に帰ると今年は例年にない雪で、我が家の玄関にたどり着くのに膝上まで積もった雪をラッセルするはめになった。大慌てで除雪し、玄関までの道をつけたが、大汗をかいてしまった。ここ数年、釧路で新しい年を迎えるのが我が家の習わしだが、こうなるとなかなか「ゆるくない」のである。
夕方のANAで、ひと足遅れてかみさんがやってきた。空港からのバスを「十字街7丁目」のバス停で降りての待ち合わせ。停留所のすぐそばにある「Zuppa」なるイタリアンでの夕食である。この店は何時頃からあるのだろうか、ぼくは今年になってから偶然前を通りかかって店の存在を知った。表に地元釧路周辺の海産物や肉を使ったメニューが表示されており、なんとも気になる店だった。前回釧路に帰ってきたときにランチを食べて、おいしかったので、かみさんが来る28日夜の予約を入れておいた。
結論から言えば大正解であった。前菜の盛り合わせを注文して、シチリアのシャルドネを1本開ける。パスタは、地元仙鳳址(釧路町)産の牡蛎、ムール貝、あさりをたっぷりと使ったスパゲッティ。
写真のこれは一人前を半分に分けたもの(で、このボリューム)。
メインはマガレイのアクアパッツァ(これも一人前の半分)。
もう一品、隣町白糠産のエゾシカのロースト(これも半分!)
ともかく、地元産の食材を活かした料理の美味しいこと。量も驚くほどにふんだんで、値段も安い。(他にモンテプルチアーノを一杯飲んで、二人で11400円だった。)
我が家は夫婦ともにイタリア料理が大好きで、今年はぼくの定年旅行でイタリアを訪れたほどだ。かみさんいわく、Zuppaは「イタリアで食べるより美味しい!」。
…一度しかイタリア行ったことないくせに、よぉ言うわ(笑)。でも、海産物、特に生ものの処理は日本の方が優れているのは確かで、ま、かみさんの言い分に一理ないわけでもない。「Zuppa」のマスターがどんなキャリアの人なのかぼくは知らないが、きちんと料理ができる人が食材が豊富で家賃の安い田舎町で開業すれば、東京などより遙かにコスパのいい店ができるだろうことは想像に難くない。この店には、また二人で(あるいは息子も一緒に)訪れることになるだろう。こういう店に出会うと、田舎町で過ごす幸せをしみじみ噛みしめることになる。
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