今年は家族三人、釧路の自宅で正月を迎えた。
息子が大人になってから、
家族揃って釧路に来るのは初めてのことだ。
(息子はいままで寒いからイヤだと言い張っていた…w)
東京では三人とも仕事が忙しいので、
のんびりと何をするでもなく
家族が面つきあわせて過ごす時間はなかなか新鮮である。
12月29日・釧路川の夕焼け
いつものように、
ぼくは、ほぼ毎日、夕日の写真を撮っている。
暮れに買物でイトーヨーカドーに行ったら、
地下のトイレに釧路の夕日の写真が飾ってあり、
「世界三大夕日」と書かれていたので笑ってしまった。
最近、幣舞橋で夕日の写真を撮っている人が目立つのは、
こうしたキャンペーンが功を奏したためかもしれない。
いまの釧路には、
夕日の美しさくらいしか売り物がないのが現実でもある。
12月29日の夕焼け
しかし、何でもそうだが、
「三大…」とか言い出したとたんに一気にアヤシゲになる。
釧路の「世界三大夕日」は、
クレオパトラ、楊貴妃に加えて、
小野小町を「世界三大美人」に数えるのと同じくらい、
12月31日の夕暮れ
とはいえ、釧路の夕陽は美しい。
冬のこの季節は幣舞橋から向かって左のビルの陰に陽が沈む。
「釧路の夕陽マニア(爆)」のぼくに言わせれば、
厳冬期は空気の透明感が増すこともあって、
夕陽そのものより日没直後の空の染まり方がポイントである。
1月1日・幣舞橋の彼方に沈む夕陽
だから、陽が沈んでも、
しばらくの間、寒いのを我慢しながらじっと待つ。
1月1日・残照の釧路川
ぼくは今月いっぱいで定年退職を迎える。
福島の原発事故避難者の生活再建の問題など、
継続的な注視が必要なテーマがあるので
何らかのかたちで仕事を続けたいと考えているが、
オフの時間がいままでより多くなるのは間違いない。
ぼくは可能な限り、
釧路で過ごす時間を長くとりたいと思っている。
1月1日・釧路河畔の黄昏
今年は何日分の夕陽を撮影することになるのだろうか?
(写真はすべてSIGMA dp2 Quattroで撮影)
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