“えぞ梅雨”の晴れまに

北海道には梅雨がない。しかし、ときには雨の日が続くこともあって、釧路であれば9月の上旬に天気が崩れることが多い。土地の人たちは「えぞ梅雨」と呼んでいる。
今年があまり記憶にないほどの「えぞ梅雨」で、二週間のあいだ釧路にいて晴れたのは二日半ほどか。そのうえ台風が4本も相次いで北海道に上陸するというこれまた記憶にない事態となった。
隣の(といっても100km離れた)十勝の被害が深刻で、タマネギやジャガイモ等の農産物が打撃を受け、JR石勝線は清水〜新得間で不通になったままだ。復旧は12月になるという話で、それまでは釧路や帯広から札幌まで特急が使えない。北海道の東西を結ぶ大動脈を断たれてしまったわけだ。

我が家の被害は、庭木の葉が枯れ落ちたくらいで深刻なものではない。とはいえ、雨続きで洗濯物が乾かないのには閉口した。


きのうは久々に晴れたので、カメラを持ち出し、自転車で街を走った。


釧路港を一望できる米町公園からの眺望。まるで真夏のような雲である。もう少し天気がよければ阿寒の山々が見えたはずだ。


時化で休漁しているらしい巻き網船団の傍らを、サンマ漁船だろう、夜の漁に出ていく。サンマ漁は先週あたりからようやく本格化したが、脂の乗りがいまいちの中型魚が多く、値段も1本200円ほどと高い。


我が家では、台風で潮風の直撃を受けて葉が枯れたハルニレやライラックが新しい芽を吹いている。


もう2ヶ月ほどすれば今度は寒さで枯れ落ちるのだが、植物の旺盛な生命力には励まされる気がする。もっとも雨の後は雑草も一気に伸びるので、またぞろ“勝利なき戦い”を繰り広げることになるのだが。

きょうはまた雲が重く、いまにも降り出しそうな天気。明日は病院なので東京に戻る。来週は京都と福島のロケ。再来週からは番組の編集が始まるので、およそ一ヶ月のあいだ、渋谷の放送センターで缶詰めになる予定だ。次に釧路に帰ってくるのは10月下旬で、その頃には晩秋の青空が広がっていることだろう。

コメント

  1. 今年は台風が ほとんど 東日本という
    不思議な年でしたねぇ。

    京都市内にお泊りでしたら・・・
    とても うまい 整体の方 紹介しますよ。笑。

    返信削除

コメントを投稿