我が家の「匠」

月曜日から東京の我が家はリニューアルに入っている。
マンションを買って10年弱だから少々早いのだが、
かみさんは住み始めた当初から
間取りやテレビの置き場所などに不満を持っていた。
B型女は一度言い出したら雷が鳴っても譲らない。
改装工事のあいだは部屋に住めないので、
ぼくがいたら面倒だというので
仙台に単身赴任中の留守を狙って着手したわけだ。
7月中旬までの工事期間中、
かみさんは職場に寝泊まりし、
息子は大学に近く便利なかみさんの妹の家に転がり込む。


リニューアルでは
リビングと納戸(3畳)のあいだの間仕切りを取っ払い、
そこに60〜70インチの大型テレビを置くパネルを設置する。
テレビパネルの裏側、
つまり現在は納戸の場所がぼくの仕事場になる。
書棚など収納スペースをテレビの裏側にもっていくことで、
リビングから見えなくするのがかみさんの“こだわり”である。
フローリングは色が薄く汚れや傷が目立つ現在のものを
重厚なウォルナット(くるみ材)に変える。


図面を引いてくれたのは
息子が厄介になる家の主、つまりかみさんの妹の亭主だ。
ぼくにとっては義理の弟、
あるいは「ギリギリの弟」ということになるのか。
川島秀介という一級建築士で、
アトリエ・ヌッフという建築事務所をやっている。
ぼくは彼のセンスを高く買っているので、
彼がやってくれるのなら間違いないと任せっきりである。


かみさんは(当然、妹も)上海生まれである。
私見によれば、
上海女は「大阪のおばはん」と並んで世界最強だ。
上海出身の姉妹に頼まれれば、川島も嫌とは言えない。
リニューアルの設計を相場より安く引き受けてくれた。
我が家の「匠」であり、こういう弟がいるのは頼もしい。
幸い川島も酒好きなので、
改装を終えたら一杯ご馳走せねばなるまい。

コメント

  1. 北海道、仙台、神戸、東京…。取材、編集、イタリアンディナー、B級グルメ、温泉…。
    東奔西走、公私多忙ですね。充実の日々、喜ばしい限りです。

    翻って俺はといえば、家←→職場の往復、基本的に公私ともヒマ、という毎日です。頑張るぞ!

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    1. 六十歳が近づいてくると
      「老い」やその先の「死」が次第に現実感を帯びてきます。
      だから、残り時間を意識して生き急ぐのです。
      のんびりできるうちはのんびりするがよかろうと思います。

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