バカリ・ダ・ポルタポルテーゼ

8日の土曜日は東京に帰っていた。
番組が完成したので時間の余裕があり、
そろそろ理髪にも行く必要があったから。
ぼくはこれでなかなか義理堅い性格で、
仙台在住のいまでも
床屋は10年あまり前に住んでいた調布の国領まで通っている。
結婚してから妻の厳命で髪を黒く染めてきたのだが、
年齢相応でナチュラルに過ごしたいという気持があって、
妻を説得、久しぶりに髪を染めなかった。
前回染めてからまだ一ヶ月にしかならないので、
思ったほど白髪にはならなかったが、
これから髪が伸びるに連れて白さが目立ってくるはずである。
すっかり「ロマンスグレー」になったら、
中年男の渋い魅力で若い女の子を口説くつもりだ。

夜は、家族で渋谷の隠れ家的なイタリアン、
「バカリ・ダ・ポルタポルテーゼ」で食事をした。



単身赴任族は家族と一緒に食事をとることができないので、
たまに帰ったときには贅沢をしたい。
「バカリ…」はそうした“ハレの日”に似合う、
ちょっと洒落たレストランだ。
もちろん、ぼくが行く店だから、値段はそれほど高くはない。
我が家ではご馳走を食べるとき、
三人が揃ってiPhoneを取り出して写真を撮り始める。
妻は中国製のSMS「QQ」に投稿するためで、
息子は…よくわからないがFaceBookにでも出すのだろうか。
傍から見れば、かなりヘンな家族に違いない。
ぼくはiPhoneで撮った写真を、
Likeカメラ、Snapseed、Vinstagramと
アプリを三つ使い分けながらレタッチしている。
このあたりの手間のかけ方は家族のなかでぼくが一番である。


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