もっと勉強しとくんだった(笑)

午前中は散歩を兼ねてモンパルナス駅まで歩き、
モン・サン・ミッシェルに近いレンヌ駅行の
TGV(フランスの新幹線みたいなものだ、たぶん)の切符を買う。
駅に備え付けてある自動販売機で買ったのだが、
フランス語の表示は全くのちんぷんかんぷんである。
俺の大学時代の第二外国語はなんだったのか…と情けなくなる。
もっとも、
第一外国語で8年間勉強した英語の体たらくからいっても
これは予想された結果というべきだろう。
日本の語学教育の欠陥を、
地球の裏側まで出張って身を以て実証している格好である。
それでも、
第二よりは第一の方が多少はましだろうというわけで、
言語表示を英語に切り替えて
(残念ながら日本語には対応していない)
iPhoneに入れておいた英和辞典を頼りに購入にこぎつける。
リスニングがまるでダメなので、
英和辞典が使えるだけ自動販売機の方が楽なのである。
…出てきた切符をみて、
憧れのモン・サン・ミッシェルに
なんとか辿り着けそうな気がしてきた。


昼食はモンパルナス大通りの老舗カフェで。
ピカソも愛したという店で、
名物の羊のカレーを食べたいというのが妻のオーダーである。
店には確かにターバンを巻いたインド人男性がいるのだが、
メニューを探してもカレーらしき文字が見つからない。
Lamb云々とあるのがそれだろうと当たりをつけて注文したら
ステーキが出てきた。
ミディアムかウェルダンかと訊かれた時点で
気がつくべきだった。
ぼくの第一外国語力なんて所詮はその程度のものである。


午後は、パリを訪れる観光客の定番コースに従い、
ルーヴル美術館を見学する。


ここは元の王宮だというが、
入った瞬間にそのあまりの宏大さに呆然とする。
一日やそこらでとても見てまわれるものではない。
全部見ようなどという大それた願望は一瞬にして捨てた。


「サモトラケのニケ」…古代ギリシャの勝利の女神像。
これは美術の教科書で見たなぁ…なんぞと思いながら歩く。
フラッシュさえ焚かなければ
写真を撮るのは自由というのが意外である。


もっとも、
展示の中心は中世の宗教画で、面白くもなんともない。
王の柩や獣面人像など、
古代エジプトの遺物が一番心に残ったが、
2時間を超える頃から妻の忍耐が限界に近づいてきた。
ウルトラマンのようなもので、
目には見えないアラームがピコピコと点滅しているのが
亭主たるぼくには見てとれるのである。
爆発寸前で、無事脱出に成功した。

夜はインターネットで予約しておいた
セーヌ河畔のレストラン、Les Bouquinistesに。
コース料理は量的にとても食べられそうにないし、
財布的にも厳しいので、
前菜は一つとって二人でシェアし、
メインは魚料理を一皿ずつ。
ワインは一本50ユーロ(6000円強)くらいからで、
88ユーロだから1万円クラスの白を注文した。
ぼくの語学力では、
これだけの注文をこなすのも大仕事である。
供された料理は実に見事なもので、
ホースラディッシユを使ったソースなど塩梅が絶妙。
一皿を二人で食べようという嫌な客にも
半人前ずつ皿に分けて出してくれるなど快く対応してくれた。
勘定は日本円にして2万円というところで安くはないが、
アベノミクス(による円安)を恨みながらもリーズナブルだった。





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